ワーホリに行きたいと思い立ったとして
まずはじめにやらなければいけないことは何でしょう。
それは「ビザの申請、取得」です。
ワーキングホリデーの場合、基本的には31歳を迎える前日までにビザ申請を終えなければ取得資格がなくなってしまいます。
※国によって例外もあります。
しかし私のように日本に寄り付かない生活をしていると
「もう少しで31歳になっちゃうけど日本に帰って申請している余裕がない!」
という自体に陥ったりしてしまったりしてしまうわけです。
私のように陥ってしまったそこのあなた(あまりいないだろうけど)
しかし大丈夫です、世界には日本に帰らずとも申請ができるワーホリ協定国がいくつか存在します。
2019年現在ワーホリ協定国は世界24カ国。
そのうちネットのみで申請ができるのは
オーストラリア、カナダ、ニュージーランド。
ニュージーランドは健康診断の結果提出が必要でありますが、
指定病院は世界中にありますので、お近くの病院で健康診断を受け、ネットで申請するだけです。健康診断は保険適用外の国が多いですので、保険の有無はあまり関係ないと思います。
オーストラリアとカナダでワーホリを終えている私は
ニュージーランド以外にも選択肢がないものかと調べ始めたのであります。
そして見つけたのがドイツ。
英語圏のワーホリにマンネリ気味であったこと
ヨーロッパに拠点が欲しいと思っていた私には
画期的な発見でした。
ドイツのワーホリ申請は大使館公式ページに
「世界各国のドイツ大使館・領事館で申請可能」
という謎の記述があります。
今回はこの一行に集約された謎を解き明かすべく
ドイツのワーホリビザを滞在中のNewYorkで申請することにしました。
目次
- STEP1 大使館の予約を取ろう!
- STEP2 書類を揃えよう!
- STEP3 大使館に申請にゆこう!
- STEP4 ビザを受け取ろう!
STEP1 大使館の予約を取ろう!
ヨーロッパ諸国のビザ申請は紙提出が未だ主流のようですので
全ての申請書類を、大使館へ持参しなければならないようです。
なので大使館に出向くわけですが
気が向いたときに気軽に行ってはいけません。
日本のドイツ大使館も同様かと思いますが
予約を取る必要があります。
世界各国のドイツ大使館で申請可能と謳っていますが
行っていない国もあるので事前に確認してください。
という記述もありましたので
ニューヨークのConsentlate General of Germany(ドイツ領事館)に
メールでお問い合わせしました。
すると以下の返答が翌日には届きました。
「マダム、よろしいぞ」と
アメリカ人にはドイツのワーキングホリデービザの申請資格はないようなので
アメリカの大使館で本当に受け付けてるのか疑問は残りましたが
出来らしいので、進めていきました。
予約はここからとりました。
https://www.germany.info/us-en/appointment/899906
ここからNew Yorkを選んで
色々書いてあるんですがとりあえずVISAの申請の欄から予約していきます。
アメリカのドイツ大使館ページにはどこを探してもワーホリの記述がありませんので不安ですが、進むしかありません。
初っ端ドイツ語で出てくるので面食らいますが
左上に英語表記のボタンがありますので焦らずに英語表記にして、Residence Visaを選択。
次のページはcontinueして
このひどく難解な暗号読解に挑戦してゆきます。
これ全然読めなくて、私もしかしてロボットなのかな?と錯覚し始めた頃に読みやすいやつが出てきますので
読めなくてもread another pictuerを押して読めるまで根気強くやりましょう。
セキュリティを終えると、予約できる日付が現れます。
余談ですがニューヨークの大使館は、控えめに言って激混みです。
私が見た時には、2ヶ月半くらい先まで予約がいっぱいでした。(サイトに飛んで予約日時が出てこないときは、予約が空いていません)
しかしキャンセルする人がいないとも限らないのでこまめにチェックしていると
ポツンと最短で空きが出ていることがあります。
私はとりあえず先の予約を押さえておいて
たまたま早い空きを見つけて予約し直しました。
重複予約ができないようなのでまず自分の予約をキャンセルしなければならず
結構ドキドキしますが、キャンセルはすぐに反映されて無事早い日程を予約することができました。
続いて名前や住所などの個人情報を入力する欄が出てきます。
住所は泊まっている宿の住所で大丈夫です。
ニューヨーク市民に限る、と言うような記述がありますが
住民登録などしていなくともとりあえずニューヨーク市民になりきって進めていきます。
情報を送信すると入力したメールアドレスに
予約完了のメールが届きます。
予約時に持参したり、キャンセル時に必要なURLもこのメールにありますので
無くさないようにしましょう。
STEP2 書類を揃えよう!
アメリカのドイツ大使館のページにはワーホリに関しての記載は一切ありませんでしたので
日本のページから必要書類を集めてゆきます
https://japan.diplo.de/ja-ja/service/wh/957786
※日本のページで1部と書かれているものも、アメリカの大使館ページには「全ての申請書類は原本+コピー2部が必要」と書かれているので、そのように準備した方がよいです。
- 1、2 申請書と誓約書
ページのリンクから作成し印刷、記入し持参します。
住所の欄は全てNYの滞在先の住所を書きました。
結果WEB版申請書は申請時に返されたので結果いらなかったのですが、念の為持参した方が無難かと思います。
- 3 パスポート用写真
ドイツは写真の規定審査が厳しいことで有名なようですので、
https://www.schengenvisainfo.com/photo-requirements/
このページを参考に規定に沿って撮影された写真を持参します。(英語ですがページごと翻訳をかければすぐ読めます)
写真は2枚必要でした。
- 4 パスポートとパスポートのコピー
ワーホリ終了予定から3ヶ月以上の有効期限があることを確認し、コピーして原本共に持参します。
- 5 航空券
ニューヨークからドイツへの片道航空券を購入し、予約票を印刷して持参しました。
片道では7番の支払い能力証明が2倍必要になりますが、ニューヨークへ戻ってくる予定がなかったため片道にしました。例えばワーホリ終わりに日本へ出国するチケットなどがあれば、2倍の証明はいらないかと思います。
- 6 保険
検索して条件に合うものを契約します。申し込みから支払いまでネットで完結できるところも多いです。契約時に送られてくるPDFのうち名前、保険期間、支払い額の書かれた箇所を印刷して持参しました。
- 7 支払い能力証明
ユーロ換算で2000ユーロ必要です。(航空券が片道の場合4000ユーロ)通貨はなんでも構わないようです。
オンラインで銀行口座の残高をスクショしました。名前、表示日時(申請予約の前日か当日がよいと思います)、残高が収まるようにします。日本語のサイトの場合、ページに英語翻訳をかけてからスクショするといいと思います。
STEP3 大使館に申請にゆこう!
予約の日時に大使館へ向かいます。10分くらい前についていると諸々安心かと。
予約時にきた予約完了メールを印刷して持参します。
(とメールには書いてあったのを普通に忘れてそのまま向かいましたが問題ありませんでした。)
受付の女性はにこやかにドイツ語で挨拶をしてくれますが
ドイツ語ができませんので英語でVISA申請のアポイントメントを取っていることを伝えて名前を確認されます。
セキュリティチェックが終わると、小さなボックスロッカーにスマートフォンをおいていくように指示があります。
色々とスマホにメモをしたりしていたので渡したくなかったのですが
置いていかないと先に進めないので仕方ありません。
メモは紙にしておかないとですね。。
職員のおじさんが鍵をかけてくれ、渡された鍵を持って古びたエレベーターで3階へ上がります。
ちなみに1階にはスピード写真の機械が置かれていたので
万が一の場合は写真をここで撮ることもできるのでしょう。
3階に上がると待合室があり、窓口は部屋に沿うように4、5個ほどありました。
名前が呼ばれるまで待ちます。
名前が呼ばれたら速やかに窓口に向かい申請を始めてゆきます。
チケットの販売窓口のようなアクリル越しでの申請です。
横に受話器がありそれを取って会話を進めてゆきます。
最初にビザの申請書類を2部(原本とコピー)、写真2枚、パスポートを出すように言われますので
アクリルの下から提出します。
以下にやり取りを思い出せるだけ書いていきます。
↓↓↓↓
「何をしにドイツに行くのですか?」
無難にHolidayと答えるのがいいかもしれないです。
私はとっさにStudyと答えたのですが、よく考えたら学校の入学手続きなど何もしていなかったので
突っ込まれたら終わりな気がします。
「いつドイツに行くのですか」
申請のために取ったフライトの日付を答えます。
「日付が近いようなのでご提案ですが、一度入国してからビザを申請することもできます。」
ここでワーキングホリデーの申請であること、もう少しで31歳になってしまうので申請を先に済ませたいことを説明しました。
すると雲行きが怪しくなり、他の職員と相談を始めましたが
なんとか大丈夫だったようで質問が再開されました。
「申請には少なくとも3週間かかりますがよろしいですか?」
実際のところスケジュール的に全くよろしくはありませんでしたが
とりあえず申請してから考えることにして進めていただきました笑
「ドイツに住んでいたことはありますか」
ありません
「向こうに家はありますか」
ありません
「ではこの住所はなんの住所ですか」
ホステルです(滞在予定先に適当に調べたホステルを書いていました)
初めはホステルに滞在して、家を探す予定です。
「ホステルは何日予約していますか」
1週間くらいです。
※私は口頭で1週間くらいと答えただけですみましたが
万全を期すには一旦予約して、予約票などを印刷していってもいいのかも。
印刷した後にキャンセルできる宿もありますからね。
ここでホステルの郵便番号、名前の記載漏れがあったようで聞かれますが
スマホもないので調べられず、すみません、と言うと職員の方がパソコンで検索してくれました。
「XXXXXXXですね?」
と確認されるも、わかりません。わかりませんが、はい、と答えます。そうしないと進まないのです笑
「保険の期間は滞在期間と一致していますか」
はい
「銀行の預金はUSドルですか?」
カナダドルです
職員さんが必要事項をパソコンに入力していきますので
しばし待ちます。
その後指紋を取ります。
指示に従って窓口の横にある機械で右手4本、左手4本、両親指、と指紋を取っていきます。
「ビザの受け取りは来館されますか?郵送にしますか?」
説明されませんでしたが郵送の場合は別途25ドルかかります。
(NYの郵便事情が信用できないため、来館の受け取りが無難かと思います)
ここで本来ならパスポートを預けなければいけないようですが
異国の地で申請期間中パスポートなしで過ごすのは心もとないので返却してもらうようにお願いしました。
申請料は75ユーロ、USドル換算して84ドルを支払いました。
以上が申請の流れになります。
STEP4 ビザを受け取ろう!
無事にビザが降りたら上のようにメールでお知らせが来るので、来館して受け取りに行きます。申請時に渡される紙とパスポートを持参します。また3階へ上がり、パスポートを渡すとビザを貼り付けてくれます。最大3週間かかると言われていましたが、結果申請から5日でサクッと受理されたようです。
おわりに
以上、ニューヨークのドイツ領事館で日本国籍の私がワーキングホリデーのビザを申請した記録になります。いかがだったでしょうか。レアなケースで少々詰めの甘いところもありましたが、無事にビザが降りました。事前確認は必須になりますがニューヨークでなくとも応用はできるかと思いますので、レアケースに身を置く誰かのお役に立てればと思います。